【後日談2】

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深夜、0:48。 こんなに夜更かししてるのは久しぶりかもしれない。 明日が久方ぶりの休みだからということもあって、気になっていた小説や映画を堪能していたらあっという間にこんな時間になってしまった。 でもそろそろ寝ないと、私のマネージャーが肌の調子で察して叱ってくるだろうから。 ローテーブルの隣の大きなクッションにもたれるように座っていた私は、暫くその体勢だった為に身体が痺れていることに気がつく。 軽くストレッチをしながら身体を伸ばし、徐にベッドへ向かおうとした瞬間。 ___ピンポーン 「…え、」 静かな空間に、急に鳴り響いたインターフォンに私は一瞬固まってしまった。 こんな時間に、来客? オートロックなんだからまだインターフォンを鳴らした張本人が部屋の前にいるわけはないのだが、私はなんとなく忍び足でそっと壁に設置されたカメラへ近づき、その人物を確認する。 「____田端さん!?」 その隣で、田端さんの肩に腕を回して身を預ける男が見えたような気がしたが、ちょっと気のせいだと思いたい。
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