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「…あ、えっと、お二人はずっと、相思相愛でいらっしゃったということ…ですね。」
「そうですね、そうなります。」
頷いて満足気に微笑んだ俺に、志麻は
「会見で、皆さんにそんな風に喧嘩売らないでよばか。」
と少し顔を赤くしてぶっきら棒に呟いて。
そっちこそ仮面剥がして可愛い顔するなよばか、とは言わなかったけど、愛しい奥さんに最上級の笑みをおくった。
カメラのシャッター音が1番よく鳴り響いたのは、きっとこの瞬間だった。
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