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"いや〜昨日の会見は、本当に良いものを観た!そんな言葉が1番しっくり来ますよね。"
"そうですね、スイさんがあんな風に優しく笑っていらっしゃったのも、逆に國立さんが言葉少なく恥ずかしそうな表情を見せられたのも、凄く新鮮でしたよね!"
"「スイが一途で格好良すぎる」「志麻ちゃんのツンデレがやばい」などなど、SNSでも相当話題になっていたようです!
ではそんなお2人の記者会見をもう一度ノーカットで…"
「あ、なんで消すの。」
「ノ、ノーカットって言ってなかった今!?」
記者会見の翌日、丁度休みが被った俺と志麻は2人で何をするでもなく過ごしていた。
テレビをつければ、どの時間でも昨日の俺達の様子が映し出されていて、志麻はその度に勢いよくテレビを消した。つまり殆どテレビを観られていない。
こんなに反響があるとは思っていなかった、と疲労した顔で呟く志麻はやはり心なしか顔が赤い。
「あ、昴からメッセージ来たよ。
"あれって結婚記者会見なんですか?
宣戦布告会見かと思いました"だって。
おもしろいね。」
「何も面白くないが?」
ソファで2人座っているが、隣の志麻は、膝を抱えてそう突っ込む。
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