【後日談5】

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"翠さんへのリサーチなんて勘弁して欲しいですよ。" "…なんで?" "惚けないでください。 俺が手伝ったなんて言ったら、絶対嫉妬するくせに。とばっちり食らうなんてごめんですね。" 流石に俺の後輩は、俺のことをよく理解していて、たまにし過ぎているから厄介ではある。 「……翠?」 月明かりに照らされた志麻の白く透き通った肌は、それだけで俺の情欲を掻き立てるから困る。 彼女に深く深く溺れて、もう一生離れられない。 まるで甘い毒だ。 「志麻、他の男と仲良くするの禁止ね。」 「…?してない、けど、」 首筋にキスを落としながらそう零すと、彼女は少し身を捩りながら、不思議そうに返答する。 「俺だけ、見てて。」 本当に結婚しても余裕が無いな、と自分でも笑える。 「…私はずっと、翠のことばかりだけど。」 綺麗な細い指で俺の顔にそっと触れながら、呟かれた言葉。 じゃなきゃこんなに悩まない、なんて口を尖らせる彼女が愛しくて仕方ない。 あーこれは朝まで離せそうにないな。 軽くおでこにキスを落としてそう呟くと、志麻は目を細めて少し怒った表情になって。 でもするりと、首にその細い腕を回しながら、 「まあ、誕生日だからね」 なんて笑うから、俺も釣られて笑って、深いキスをした。
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