同居のハジマリ

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「はー、起きよう.......って、今日は日曜日だった」 硬いマットの寝床から体を起こして、うーんっと伸びをする。 『ど、どうして.......』 目を瞑れば浮かんでくる、あの日の光景。 『もう、お前のこと1年くらい前には飽きてたよ』 あんなに冷たい目をしてあたしを見る彼をみた事がなかった。 新しい仕事について、残業ばかりだったあたしはその日、珍しく早く仕事が終わった。 彼氏に「早く終わったから今日の夕飯はあたしが作るよ!何がいい?」ってウキウキ気分で聞いても返事はなく、仕方がないので彼の好物を作ろうと買い物をして帰って、あたしが目にした光景は、想像もしていなかった光景だった。 『くれてた言葉が嘘だなんて、思えない.......ねぇ、魔が差しただけだよね?』 『魔?そんなんじゃねぇよ。とっくにお前に飽きてこいつとの関係1年になるっつーの』 あっさりと言い放った彼には、あたしへの愛情なんてこれっぽっちも感じられなかった。 3年も付き合っていて、この1年彼の様子が変だなんて思ったこともなかった。 あたしは、彼のことを知ってるようでまるで知らなかったのだ。 「ダメダメ!もう考えないの!」 どうしても考えてしまう彼のことを振り払うように、頭をフルフルっと振る。 「延長手続きしてこなきゃ.......」
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