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「ど、どうして今、そんなことを……そんなのとっくに知っているんじゃないの?!」
「──え」
「……え」
俺の反応が予想していたものと違ったのか彼女は俺と一緒になって驚いた。
「とっくに知っているって……俺、今ようやく確信したところなんだけど」
「だ、だって……ずっと私の心の声、聞いていたんでしょう?」
「……」
「私が……本当はもっと滅茶苦茶にして欲しいって……もっと乱暴にしてもらっても嬉しいとか……そういう恥ずかしいことを望んでいたのを」
「……」
それは衝撃の言葉だった。というか、行為の最中、彼女の心の声は全く聞こえていなかった。だから単に彼女の些細な仕草や言葉、反応によってそう結論付けただけだったのだが……
(ってか、俺が想像していたよりもガチでエロかった!)
でもそれは俺にとって嬉しい誤算だった。彼女がエロい──というか、好色要素を持っていたことに感動していた。これほどまでのギャップ萌えはないだろう。
もちろん清楚な彼女も好色な彼女も──いや、どんな彼女でもより一層好きになれど嫌いになったりは絶対にしないが。
(神様、ありがとう!)
何もかも最高な彼女を俺と出逢わせてくれて。そして俺のものになってくれて本当に幸せだ。
ただ、どうして彼女の心の声が急に聞こえなくなったのかという疑問はあったが、今はそれを考える余裕はなく──……
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