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「ふぅん……蘭ちゃんがそう思っていたなら遠慮しないよ」
「~~~」
期待と好奇心いっぱいの彼女の潤んだ瞳を前にすれば躊躇う気持ちは無くなった。今はただ彼女の期待に応えた快楽をもたらすことだけに専念することにした。
この会話で少しだけ落ち着きを取り戻してしまった俺と彼女の触れ合っている部分は再開された濃厚な愛撫によって再び隙間なく膨れ上がった。
律動を始めると同時に彼女は甲高い甘い声を発した。少しだけ歪めた顔がまだ痛みを伴っているのだと知る。
「ごめんね。ゆっくり動くから」
「……うん」
「!」
(『うん』って!)
実は先ほどから薄々気が付いていたが、こういう関係になった時から彼女の口調が今までよりも若干フランクになっている。
堅苦しい言葉遣いではない、友だちのような──いや、俺と彼女に至っては恋人同士の気易い話し方になっていると気が付いて来た。
勿論それは嬉しい変化。丁寧な言葉遣いをする彼女も好ましいが、どうせなら馴れ馴れしく喋って欲しい。何なら彼女に限っては少し素っ気ない感じの話し方だって好きだ。
要するに俺は彼女が何をしようが、何を喋ろうがその他諸々、彼女のやることなすこと全てにおいて愛おし過ぎて堪らないのだ。
数分後、欲望のまま彼女の全てを貪った。俺の激しい律動に彼女は最後まで付き合ってくれた。
もっとも途中からは彼女自身の腰も俺の動きに合わせる様に揺れていたから気持ちよくなってくれているのだろうかと少しだけ罪悪感が薄れた。
しかも初めてなのに彼女は膨張した俺自身にまとわりつくように中をヒクつかせた。これには流石の俺も余裕なんて吹き飛んであっという間に溜まっていた欲を吐き出してしまった。
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