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コンナノ タガクノホケンキンガナキャ ヤッテランナイ
ナンデ ニイサンヲコロシタオンナノコドモノ メンドウナンカヲ
クニユキノセイデ ワタシノジンセイ クルイマクリ
アァー ハヤク イナクナッテクレナイカナ
セケンノメッテ シンラツ
(……なんだかなぁ)
分かっていたとはいえ叔母の本音が知れてこれはこれでよかったのかもしれない。実際口から出る言葉よりも多弁な心の声に思わず笑えそうになったが。
(所詮俺は厄介者……か)
この人もそう思っていたのだ──そう落胆した瞬間、今まで頭の中で渦を巻いていた叔母の本音がピタリと止んだ。
(え?!)
あまりにも突然過ぎてまたもや狼狽えた。何故いきなり聞こえなくなったのか。
(……あぁ、そうか。そういうこと、か)
そこで俺はようやくひとつの仮説に辿り着くことが出来た。
どうやら俺に芽生えた特殊な能力はある程度の逃げ道を与えてくれていたようだった──と。
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