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flavorsour 第一章
──彼と初めて出逢ったのは兄の結婚式の日だった
兄が勤める会社の先輩社員だと紹介された彼は如何にもチャラそうな今時の優男。
ナンパ目的で女性に声をかければ恐らく百発百中なのだろうと思われる高い顔面偏差値と「モデルをやっていたことがある」と嘘を言っても信じられてしまうだろうスタイル。
そんな彼とふたりで招待客の案内係を担ったおかげで来た人たちから口々に「美男美女ね!」だの「ふたりの方が花嫁と花婿みたい」なんて囃し立てられ要らない愛想笑いをする羽目になった。
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