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「実はアタシもね、高校生の時肌ぼろっぼろだったのよ。“フツウ”じゃない自分に悩んでた頃でさ、繰り返しニキビ出来て毎日うつむきがちに生活してたわ」
今の姿からはとても想像出来ないけれど、私と同じような思いを、HARAKENさんもしてきたんだ。
「アニキがお前らしく前向いて生きろって背中押してくれなかったら、今のアタシはいなかったかもね」
ああ、そうか。
かつての弟さんみたいだったから、課長は私に声をかけてくれたのか。
「はい、できあがり。どう?」
鏡に映った自分は、今まで
見たことがないくらいキレイだった。
決して濃いメイクじゃないのに、品よく可愛い印象に変わっている。
「うわあ・・・スゴイ可愛いです。ありがとうございます」
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