14人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
エレベーターで3階に上がり、迷わずオフィスの入口に向かう。
課長が内線電話をかけると、すぐに扉が開いた。
「いらっしゃーい」
「ウソっ！HARAKENさん！？」
女性誌で名前を見かけるヘアメイクアップアーティストが出てきたものだから、思わず大声で叫んでしまいました。
「はじめまして。HARAKENこと原田健でぇーす。よろしくね」
ご本人はニコニコ笑って挨拶してくれました。
課長と同じような背格好でしょうか。
158㎝の私は顔を見上げながら訊ねます。
「原田課長とはどのようなご関係で・・・」
「こっちが兄。でアタシが弟」
「家族のコネでノーギャラだ。安心して改造されてこい」
改造！？私ごときが恐れ多いんですけど！
「アニキは外でコーヒーでも飲んできて。さぁ、ビシバシいくわよお」
「あっ、よっ、宜しくお願いします」
最初のコメントを投稿しよう！