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「あ、ん……っ」
内側を満たされ、外側からも強い刺激を与えられ続け、2つが相まって強烈な快感が呼び起こされる。
指が中に馴染むと、もうすっかり見つけられている弱い部分を重点的に掻き乱されて、私は思わず逃げるように上へずり上がっていた。
「だめ……っ、それ、や、っだ……!」
乱れた息の下で必死に訴えるけれど、私がずり上がった分追いかけてくる孝弘は、「なんで」と楽しそうに言う。
「こんなに気持ちよさそうにしてるのに?」
「だから……っ」
気持ちよすぎて駄目なのに。
生理的な涙が浮かび、視界が滲む。ぼやけた視界の中で、孝弘が再び顔を埋めるのが薄っすらと見えた。
「ひぅっ」
ぐちぐちと酷い水音を立てながら中を掻き乱され、敏感な尖りは強弱をつけながら甚振られ、あまりの強烈な刺激に思考が霞掛かってくる。
「ああ……っ、だ、め……っ!」
そして、限界点を迎えて快感が弾けた。
背中が弓なりに反り、私の意思とは無関係に中の指をきゅうっと締め付けてしまう。
――絶頂が、長い。
初っ端からの強い波に、びくびくと身体を震わせていた時だった。
「んっ」
指を引き抜かれたかと思うと、孝弘のものが、まるで狙いを定めるかのように宛がわれる。
そして――。
「や、やだやだ……っ、今イッてるか、ら、あああっ!」
小さく痙攣を繰り返している中へと、一気に突き入れられた。
「あ、だめ、また……んんっ!」
その衝撃で、先程の波が引かない内にさらに大きな快楽の波に浚われて、再び背中が勝手に反る。
「っ、は……すげぇ締まる」
「ばか、ぁ……っ」
ぽろりと一滴流れた涙を舌先で掬って、目尻にキスを落とす動作はこの上なく優しく、慈しむようなのに。
その一方で、未だに不規則な痙攣を繰り返している中を、容赦なく抉るように動くのだから、もうわけがわからない。
あまりにも長い、これまで経験したことのないほどの絶頂に恐怖心が湧いてきて、気付けば「こ、わい……」と口から零れていた。
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