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「…あ、はい。別々に、暮らしているので…」
「……」
「あ、ごめんなさい変な話を…!
でもとても仲良しなので大丈夫です。」
そう言ってへらり笑うも、空気が抜けたかのような覇気の無さに、全然平気そうには見えない。
不安気で、今にも消えてしまいそうだ。
「…」
「あの…!もしかしてなんですが…」
何も反応しない俺との沈黙に耐えられなかったのか、彼女は焦ってそう言葉を続ける。
俺の方を真っ直ぐに見るアイスブルーの透き通った瞳。
ここで、穂積 昴さんですよねとか改めて言われたら萎えるし面倒だ。
勝手に予想して既に舌打ちしたくなる俺に届いた言葉は想像を遥かに超えてきた。
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