01.レッドは、出逢う

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「___すばる。ひい姉を、守ってくれる?」 震えるか細いその声は、ひよりにそっくりだった。 基本的に俺は、面倒なことが好きじゃない。 そのはず、なんだけど。 「分かった。約束する。」 ぎゅ、と小さな身体を抱きしめて自然にそう答えていた。 ちらり、車から窓の外を見ると、電話をしているひよりの後ろ姿が夜の闇の中でぼんやりと見える。 あまりにも頼り無く、線の細い彼女から俺は目を離せなかった。 アイスブルーの瞳が、脳内で鮮明に映し出される。 "でも、絶対これから昴は出会うと思うよ。 距離なんてお構いなしに、追いかけたくなる人。" 志麻の言葉を、何故だか思い出していた。
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