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____だけど。
「い、やです。」
「え?」
「…嫌です。私も、かえでも、人形じゃありません。
自分の意志で、自分が行きたい場所にどこへでも行ける。」
ぎゅ、と拳を痛いほど握りしめる。
こんなこと、以前の私なら絶対言えなかった。
でも今は。
大事にしたい弟と、夢と、
「___ひより。」
好きな人が、いる。
かえでが大好きだったレッドの彼は、急に現れて。
何度も、私たちを助けてくれた。
もう会えなくても、少しは成長したと思ってもらえる私でいたいから。
穂積さんは、こんな風に私の考え方まで変えて、そばにいなくても私を支えてくれる。
好きだなあ、なんてこんな時なのに心から思ってしまった。
直接言えなくても、良い。
____思うだけなら、許してくれる?
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