999人が本棚に入れています
本棚に追加
追いかけたくなる、というより。
まあ、初めは向こうから突進してきたんだけど。
ふと、思い出して笑うと志麻はご機嫌だね、と呟いた。
「…お前以外に、爆走女がいたとは。」
「何それ。」
眉間に皺を寄せて怪訝そうな顔を見せる志麻にクツクツ笑って、そろそろ時間だと立ち上がる。
昴、と呼び止める志麻に振り向くと。
「…出会った感想は?」
頬杖をついて、やけに挑発的な目でそう尋ねる志麻。答え分かってるくせにタチが悪い。
「そうだな。とりあえず、幸せだわ。」
珍しく声を出して笑いながら、志麻はおめでと、と言った。
最初のコメントを投稿しよう!