幸せ

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幸せ

彼女は心から愛している人つまりは婚約者なのですけれど、 婚約者から『君と幸せになろう』と言われて 彼女は本当に喜んでいたのです。 彼女は本当に幸せまでもうすぐの所まで来ていたのですけれど、 それが婚約者から婚約を破棄すると言われ、彼女は言葉も 出ずに立ち尽くしているのです。 そんな彼女を見ている婚約者は本当に申し訳なさそうな顔をしてて 何と声をかけていいのかもわかりません。 本当に婚約者は婚約を破棄するという決意は変わらなくて 彼女には幸せになろうと言っておいて、薄情な人間だなって 思っているのです。 そんな婚約者は彼女の目の前からさっさと姿を消して 二度とこんな過ちを繰り返してはいけないと心の中に刻む込むのでした。 婚約者が彼女の目の前から立ち去ろうとした時、彼女はこちらへ歩いて 来るのです。 婚約者は何かを言われるのかなって冷や冷やしているのですけれど、 彼女は婚約者に対して首に手をかけると手に力を込めて首を絞めつけて くるのです。 このままでは彼女が加害者になってしまうのでどうにかしてやめさせて あげたいのですけれど、彼女の力は女性として力はある方なので 婚約者は痛い思いをさせたくないのですけれど、彼女の頬に 力を込めた平手打ちをすると彼女は正気に戻り、ホッとしている婚約者です。 彼女はきっと婚約を破棄されるというショックで悲しさと寂しさが心の中で 埋め尽くされて危機的な状況となり、感情的になってしまってあんな事を したんじゃないのかなって婚約者は思うのです。 確かに婚約者から『君と幸せになろう』と言っておいて、婚約を破棄する というのは本当に酷いお話で彼女が許せないのもわかるのです。 婚約者もどうかしているのは事実です。 だからと言って婚約を破棄しないといけないのは変わらないので 彼女には受け入れてもらうしかなかった。 婚約者は彼女に『婚約を破棄させてもらうけれど、君との思い出は 忘れない』と言いますと彼女は『貴方が婚約を破棄してくるのは どうかしているけれど、それでも私は貴方とは離れたくない』と言うのです。 婚約者は『悪いけれど、それは出来ない相談だ』と言われて 彼女は『そうですか、本当に残念です』と言うと 婚約者は『本当に申し訳ない、幸せになろうって言っておいて 幸せに出来なくてすまない』と言い放つのでした。 彼女は両目から大粒の涙を流して泣いているのですけれど、婚約者が近寄ると すると彼女は『こっちに来ないで!!』と言ってくるので婚約者は立ち止まるのです。 婚約者は婚約を破棄出来た事で何かしらの気持ちを抱いているかもしれませんけれど、 彼女からすれば本当に悔しいのと切ないのと悲しい結末でした。
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