4.嬉々と鬼気。

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 和成に気付かれないよう、五人はさりげなく目配せをすると、一人が席を立ち、バーカウンターへ向かった。そして、バーテンダーと何かを話し、すぐに何事も無かったかのように席へ戻ってきた。    しばらくして、黒い大きなエプロンをしたボーイが、銀色のトレイを持って現れた。  ビールの入ったグラスと、ショットグラスが一組になるようにして、人数分、テーブルに並べられた。  ショットグラスには、ウイスキーが入っている。    暗黙の了解とばかりに、和成と五人は嬉々とした表情で、ショットグラスを手に持った。
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