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襲い来る症状
｢やっとお出ましか｣
｢そうみたいだな｣
公衆電話に向かおうとした瞬間、中松と有村が動いた
｢な？！｣
中松を電話ボックスの中に押し込み、こちらに向き直る有村
したり顔でこちらを見ている
どうやらこちらの仕事を邪魔する算段を立てていたようだ
｢中松受話器を取るな！
そいつはお前が相手していい奴じゃない！｣
ビクッと中松の体が跳ねる
一瞬躊躇う様子が見えたが、有村の方を見てすぐ受話器を取ってしまった
｢ダメだ！切れ、中松！｣
扉に手をかけようとした瞬間、有村が間に割って入ってくる
｢もう遅いわよ
なんでここから掛かってくる電話に執着してるのか知らないけど、
何か隠し事をしたいるみたいね？
まさか、ここらで起きてる事件、あんたらも関わってるんじゃない？｣
｢それは誤解だ
有村さん、話を…｣
｢こいつの話なんか聞いてられるか！
そこを退け！！｣
｢ダメよ、これも捜査の一環よ｣
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