怪異

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怪異

「おい、広尾!早く起きろ! 流石に昨日夕飯を抜いたんだ 朝食は食べないと、今日から調査を始めるんだ 流石に支障が出るぞ」 「ゔぅ…うるさい」 寝癖のついた頭を掻きながら、渋々といった様子で起き上がる 「別に一食や二食抜いたところで大したことないだろ ここに来る前がそうだったんだ だからもう少しくらい寝かせろ」 そう言ってもう一度寝ようとする 「駄目だ、早く起きろ」 腕を持って無理矢理起き上がらせる 「ハァ……うるさいな、わかったよ」 ========= 寝ぼけ眼で朝食を食べていた広尾も、食後のコーヒーを飲めば、流石に目が覚めたようだ 玄関ホールのリリアの元へ集まり、昨日の話の続きをすることにした 「さて、広尾様 昨日のお約束通り、あなた様が見たものをお話ください」 「あぁ」 そう端的に答えると、広尾は話し始めた 広尾の見た、おぞましい光景の一部始終を
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