第三のゲーム:ペイントゲーム

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第三のゲーム:ペイントゲーム

洗い終わった後、部屋でぼーっとしていると胸のざわつきが収まらず独りでいるのが怖くなった。それは次が始まるのが怖いのか、これまでの出来事に痛んだ心が人肌恋しくなっているのか。私にはわからなかった。 黄久瀬さんは手当を終えたら部屋に戻ってくるのだろうか。…嫌に思われるかもしれないけど、黄久瀬さんの部屋で待っていよう。 廊下に出て向かって右側にあるドアを開けて鏡台前の椅子に腰掛ける。 自然と目に入った油絵はやっぱり私のとは違うものが描かれていて。 茶敷さんの絵は人参、私のはブルーベリーで黄久瀬さんはメロン。普通だったら絵が違うことに疑問なんて持たないけど、飾ること無く置かれた油絵に何か意味があるんじゃないかと気になって仕方がなかった。 それぞれ油絵で描かれた食べ物と言う共通点があるものの、それ以外に同じところが見つからない。 携帯があれば簡単にわかるかもしれないのに…そう言えば倉庫に本が沢山あったっけ。宝探しをしている時はそんなに注意深く文章を読んでいなかった。もしかしたら手掛かりが掴めるかな。 黄久瀬さんを待ってから行こうと思ったがあんな事があった後で直ぐに探索に行こうとは言いづらい。 私は一人で倉庫に行くことにし部屋を出た。
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