2:チャッキー、空回る

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「そろそろアドバイスしていいすかー?」 リョータがホルモンを並べながら言った。 「あ、頼むよ」 「さっきも言ったけど、チャッキーさんはスカし過ぎ。この間のなに? ユッコさんが『わたしの好み気になるの?』って聞いた時! 素直に気になるって言いなさいよ」 「えー、だってさあ。いきなり好意丸出しにして引かれたら、絶対に後悔すんじゃん。俺は石橋を叩きながら渡るタイプなんだよ」 そう答えれば、三人が一斉にゲンナリした顔でため息をついた。タックンに至っては「一生叩いてろ」と言う始末だ。 「チャッキーさん、じゃあ叩く回数減らそう。たとえばね、千章って呼ばれたいなら、そう呼んでくれって言えばいいんすよ。それ言ったくらいで嫌われないでしょ?」 「……確かに」 「消極的になってもいいことないっす」 納得してしまった。これもメモだ。 「あとね、チャッキーさん」 リョータが意味深にニヤリと笑った。 「これはアドバイスじゃないっすけど。俺、ユッコさんのチャッキーさんに対する気持ち、少しなら知ってますよ」 「は!? なんで!?」
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