2:チャッキー、空回る

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「こないだ本人に『チャッキーさんいい男っすよね』って振ったんすよ。チャッキーさんがトイレ行ってる間に」 「まじか、お前神だな! で、結奈はなんて言ったの?」 俺の問いに、リョータはまたニヤリと笑ってみせた。 「実は、ユッコさんは!」 「うん」 「チャッキーさんのことを!」 「……う、うん」 思わずゴクリと唾を飲む。 「な、なんと! なんとなんと!」 「はよ言えやっ!」 俺に続いてタックンが「お前はみ〇もんたかよ!」とツッコんだものの、みんなあまりピンと来なかった。リョータがクイッと口の端を上げる。 「ヒ・ミ・ツ♡ ……ぐふぉっ!」 おふざけが過ぎる輩には鉄拳制裁。腹にパンチをお見舞いしてやった。 「いてぇ、肉出る……」 「茶々入れんなよ。こっちはガチなの! あと肉食いすぎ」 「すんません、つい。……あのね、ユッコさんは『そうだねー』って笑ってましたよ」 「え、それただのテキトーな相槌……」 ガックリ肩を落とした俺に、リョータが「いや、話はここで終わりじゃないんすよ」とさらに言葉を投げる。
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