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「こないだ本人に『チャッキーさんいい男っすよね』って振ったんすよ。チャッキーさんがトイレ行ってる間に」
「まじか、お前神だな! で、結奈はなんて言ったの?」
俺の問いに、リョータはまたニヤリと笑ってみせた。
「実は、ユッコさんは!」
「うん」
「チャッキーさんのことを!」
「……う、うん」
思わずゴクリと唾を飲む。
「な、なんと! なんとなんと!」
「はよ言えやっ!」
俺に続いてタックンが「お前はみ〇もんたかよ!」とツッコんだものの、みんなあまりピンと来なかった。リョータがクイッと口の端を上げる。
「ヒ・ミ・ツ♡ ……ぐふぉっ!」
おふざけが過ぎる輩には鉄拳制裁。腹にパンチをお見舞いしてやった。
「いてぇ、肉出る……」
「茶々入れんなよ。こっちはガチなの! あと肉食いすぎ」
「すんません、つい。……あのね、ユッコさんは『そうだねー』って笑ってましたよ」
「え、それただのテキトーな相槌……」
ガックリ肩を落とした俺に、リョータが「いや、話はここで終わりじゃないんすよ」とさらに言葉を投げる。
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