別れ

1/1

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

別れ

 あの子が僕と同じようにあの水たまりに落ちたら、僕の友達になってくれるだろうか?  そんな考えが頭をよぎって僕は女の子に駆け寄ると、その側に立った。  女の子は僕に気がつくと、その姿におびえた様子で後ずさった。  なだめようとする僕の言葉は聞こえないらしく、女の子はやがて僕を残して走り去ってしまう。  取り残された僕はやがて雨が上がるとともに、再び水たまりの中へ閉じ込められた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加