僕は平凡に生きたい-新-

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Side:生徒会長

最初に見た時、子羊が狼の群れに迷い込んでるようで可哀想だな、とただそう思って話しかけた。
緊張が最高潮に達してぶっ倒れたのかと思ったらまさか男性恐怖症で、俺が触ったから気を失ったとは。
そこからはもうこいつクソ生意気だなと思って。
勝手に補佐にしたのはちょっとやりすぎたなと思ったけどなんかもう、どうでもいい。

人の顔が怖いなんて言う奴には、ちゃぁんとお仕置きしねぇとなぁ…？

生まれてこの方顔が怖いなんて言われた事ねーし、言われても顔が整いすぎて怖いってぐらいだ。
けどあいつの　顔が怖い　はどう考えても違った。
顔が引きつったのは初めてだぜ。

それに便乗して早乙女も言ってくるし俺のイライラは限界に達していた。

泣きそうになってるあいつはそのまま帰ると思っていたのに、見学をするなんて言うもんだから一丁前に責任感でも持ってんのかと鼻で笑いたくなった。
チラチラとこっちに視線をやっているのに気付いたが腹が立っていた俺はあいつが話しかけるまで何も反応しないつもりだった。