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えぐえぐとみっともなく泣く僕にみんな呆れているのか誰も一言も発さない。 涙は止まんないけど、とりあえず帰ろう。 嗚咽しながらもなんとか立ち上がり、使っていたブランケットを畳みカバンを掴んで扉へと向かうと「何してんだよ」と制止の声が届いた。 何って…帰るんですけど!? なんでここに連れてこられたかもわからないし、どう見たって今の僕じゃ説明されても使い物にならない。 そんな僕の気持ちが届いたのか副会長さんが口を開いた。 「ーー会長、貴方……彼にちゃんとどうしてここに連れて来たのか、説明しましたか?私にはどうしても、彼が理解をしているとは思えないのですが…?」 「あぁ?…補佐つってここに連れて来たんだから、言われなくても分かるだろうがよ」 「……バカだバカだとは思っていましたが、ここまでとは…。はぁ…頭が痛い。…指宿くん、すみません。こちらの不手際で何も知らされず連れてきてしまって……もしよければお茶を淹れますので涙が止まるまでここでゆっくりしていきませんか?」 2人の会話を聞いて思ったけど、会長さんはバカというより横暴だ。 一人称も俺様だし…!世の中にこんな人が本当に存在するのかと僕は驚きで一杯である。…涙は止まってないけど。 副会長さんの言葉に僕は悩んだけど渋々了承した。 だ、だってすっごく申し訳なさそうなんだもん…! 断ろうとしたらしゅんってなるし罪悪感がすごくて!! 改めてソファに座ると「これで目、なんとかしな〜」と会計さんが温かいタオルと冷えたタオルを渡してくれたのでびくびくしながらもお礼を言って受け取った。 …冷やせばいいって思ってたけど、あっためるのもいいんだ…。
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