0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
ギロっと小春を睨む先輩。
「そう怒るなよ晴空。よし、じゃあ、仲良くなる為に皆で連絡先交換しようぜー」
意味がわからない。
普通に嫌なんだけど。
「賛成ですぅ、これ、私のアドレスでーす、」
「これ、俺の。」
「瑛太ってゆうんですね、よろしくお願いします、瑛太先輩っ」
「いいねぇ、可愛い」
「あ、ほら、めごも!」
「いや、私はいいから。」
「俺もパス。」
「そう言わずにぃ、ほらケータイ貸して貸して」
半ば強引に取られたケータイに、
春田 晴空
と
夏井 瑛太
のアドレスが登録された。
そら って 晴空 って書くんだ。
「…綺麗な名前」
「…。」
「…あ、ごめんなさい」
「お前ら、クラス確認したならさっさと席に着け。」
「げ、庇護。小春ちゃん達庇護のクラスとか可哀想ーーー。」
庇護?
「春田と夏井、新入生に絡むな。新入生もさっさと席に着け。」
怖そうな、先生だな。
「じゃあ、またあとでね、」
最初のコメントを投稿しよう!