謎の球体

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知恵のついた1人が言った。そこで、アイスの棒で十字型の重りを作り、袋の口にアロンアルファでくっつけた。 小学生たちがタコ糸を探している間、袋の内部では、チョウチョとトンボが酸欠状態で喘いでいた。 「ああ、ああ、苦しい。助けてくれ。子供というのはどうしてこのような馬鹿で残酷なことを考えつくのだろう。この恨み晴らさでおくべきか。うぬっ」 彼らの怨念がMAXに達した刹那、それはエネルギーに変換され、重りのついたまま、ふあっと袋を浮かび上がらせた。 袋は空高く、どこまでも飛んで行った。
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