父

語る

僕にとっての父は…、いや、やめよう。
そうだな…、うん、いつも通りに話すことにするよ。

俺の父さんは、海が好きなんだ。この地域は海が遠いだろう？
色んな魚の写真を見せてくれ…るよ。
残念ながら、写真はもう無いんだ。悪いな。
あと海の近いのマンションにも住んでいて、夜になると外でオシャレなロウソクをつけてさ。タバコを吸ってた。
カッコいいっていうより、カッコつけなんだよ。
喋れない英語を話してみたりさ、そんな見栄張ってみたりさ。
そんな人だよ、俺の父さんは。