第17章 有田正彦

3/4
前へ
/81ページ
次へ
やはりだ。胸騒ぎは当たった。何か・・・おかしい。外から見るに、有田の住む301号室は明かりが灯っている。駐車場に目をやると、『有田様』と書かれた札のある場所に、おそらく有田の所有物であろう軽自動車が停まっている。玄関の前で有田の携帯電話にかけてみると、間違いなく部屋の中で呼び出し音がする。つまり、かなり高い可能性で、有田は部屋の中に居るはずだ。なのに、インターホンを鳴らせどドアを叩こうと、一向に反応が無い。管理会社がまだ営業中で良かった。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加