第20章 結末

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第20章 結末

「あと、どのくらい居られるんだ?」 「わからないわ。でも、あと2、3日ってところじゃないかしら。」 女は平然と答える。そして質問する。 「何か証拠は出た?」 「いや・・・。」 山内の言葉を聞いてふふっと女が笑う。 「香澄に罪を押し付けたら・・・裏切ればただじゃおかないから。私はいつも見てるわよ。」 「あぁ。」 山内が力無く返事をする。 「藤宮高校の5人、澤田遼奈、棚田さん、後藤修二、有田正彦、斎藤芳彦、全てが迷宮入り確定だ。」 山内が遠くを力無く見つめる。それを見て麻美が声をかける。 「それで良いのよ。余計な事を喋ったら後悔するわよ。香澄の事は私とあなたで守るのよ。裏切ったら容赦はしない。あなたには念の為おまじないをかけさせてもらったわ。」 「・・・・・・?おまじない・・・?」 「すぐにわかるわ。」 麻美がふふっと笑う。
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