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Undertakerの記憶1ー1
それは寂しげな雨が降る
まだ朝靄がとれきっていない
朝の事だった
一本の電話から始まる
「◯◯警察署の◯◯です」
この言葉だけで分かってしまう
また寂しく旅たった旅人の声がする
本来Undertakerへの依頼は
遺族、病院からなのだ
警察と聴くと一段と身に力が入る
感情を沈め受け止める準備の時間が必要になる
なぜなら警察から直接となると
身元不明の孤独死
損傷に激しい遺体
自殺によって放置され時間がたち
警察によって保管されていた遺体
これに属するからだ
全てが等しく最後は"孤独"と言うのが無性に息苦しい
Undertakerは今日もゆく
全ての人を等しく葬り
孤独を消し去り紡ぐために
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