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「っは、ぁ……」
しばらく腰を押しつけてた廉君ははぁはぁと私の息が整わない内にずるりとそれを抜いていく。そして、廉君はさっきまでそれを入れてたところを凝視してるみたいだった。
奥からどろって出たのがわかった。私のモノだけじゃない、廉君の精液。
「掻き出して欲しいか? それとも、奥まで押し込むか?」
私を廉君に預けるようにして慶次さんは後ろからそう聞いてくる。どちらを選んでもきっと答えは変わらない気がした。答えることはないけれど。
「本当なら老い先短い私の子供から産んで欲しかったんだが」
「しぶとく生きそうなおっさんがよく言うぜ。こういう時ばっかりじじい気取りかよ」
「確かに存外君の方が早死にするかもしれないな。それにまだ負けが決まったわけでもない」
この不穏ささえ喧嘩するほど仲が良いってことなんじゃないかって思うくらいにはもう思考回路が正常に機能していない。慶次さんはそこまでの歳でもないと思うんだけど。
「では、晴花。私のことも受け入れてくれ」
「ぅ、ぁぐっ、ああ――……!」
ひたりと後ろから宛がわれて、身構える暇もなかった。さっきまで廉君が入っていたせいか、一気に押し込まれるけど、入り口を押し広げる感覚はもっと大きい気がした。痛みさえ感じる。
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