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「ん、ぅっ……は、っあぁ……」
みっちりと中を満たされる感覚は廉君とは違う。苦しいのに、それだけじゃない。もうこの体は快楽を知ってるから、だから、期待感が体の奥から蜜を零して誘い込む。律動を求めるように中が勝手に収縮するのがわかる。
ダメだって、こんなこと良くないって、まだ思ってる。なのに、目の前の廉君に縋り付くことしかできない。涙と涎でぐちゃぐちゃでひどい顔になってそうなのに廉君は愛おしげにキスをくれる。
「んっ! っん……ぅあぁんっ! んぁあぁぁっ!」
ずるずる、慶次さんが抜けていく。ずんっ、奥を突かれる。ただそれだけのことなのに、怖いくらいに気持ちいい。気持ちいいって思っちゃうのをどうにもできない。
廉君とキスしてるのに、慶次さんに出し入れされてる。さっきと変わらないようで、全然違う。
「んぁっ、は、ぁあんっ! あっ! ゃあんっ!」
繰り返されるほどに頭の中が気持ちいいでいっぱいになる。それは白い色でどんどん塗りつぶされる。
廉君が胸の先をいじって、慶次さんがクリトリスをいじって、絶頂の気配はあっという間に近付いてきた。今日だけで何度味わったかわからないのに、その波はあまりにも大きかった。
「私の子種も受け入れてくれ……っ!」
「あっあっ、ああぁぁっ!」
嫌なのに、怖いのに、抗えなくて、陥落するのは一瞬だった。心の壁だって簡単に壊されて、敵うはずがなかった。それは言い訳かもしれないけど。
チカチカして、ビクビクして、制御できない体は廉君に抱き留められる。
これでやっと終わりだって思った。
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