本当の"俺"

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本当の"俺"

結が小学6年生の時に遡る・・・ 「お前女みたいな顔だよな。しかも名前もなんか女みたい。」 そんなことを言われるのは何回目だろうか。 自分は男なのに、女みたいだと言われ続けていじめられていた きっとそれが結の性格を曲げた原因の一つとも言えるだろう そんなことを言ってきた奴らにはこれでもかというほどに仕返しをした 「お前、目腐ってんの?俺はどう見ても男だろ」 結は呆れた顔をしながら先ほど女みたいだと言ったやつに目を向ける 「あー、ごめんごめん。あまりにも女みたいで間違えたわ~。」 そいつはわざとそんなことを言って挑発してくる そんな目に何度もあっているからその言葉自体もう痛くも痒くもない だが、ウザいもんはウザい しかもこーゆーことを言ってくるやつは大体一人じゃない 三人くらいで固まって言ってくる 一人になったらきっと何も言えないんだろう、たちが悪い。 今回の奴も見事三人組だ 「じゃあな、結”ちゃん”。」 そいつらはニヤニヤしながらその場を後にした 「はあ、うぜ、、、。」 小声で結はつぶやく この頃の結は24歳の結とは全く別人のような印象を受ける 「結、気にすんなよな。相手にするだけ無駄だよ。」 そう隣から声をかけてきたのは結の親友で理解者の 坂本 臣(さかもと おみ)だ。
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