佐伯春馬 side

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正直焦ってる 結ちゃんがこの学園に来るって知ってすごく嬉しかった 結ちゃんが大学生になって離れて暮らすと知って、不安しかなかった 誰かほかの人に取られたらどうしようとか そんなことばかり考えてた でもまた近くにいられたら、俺のこと見てくれるって思ってたけど 同時に、この学園の奴らに結ちゃんが狙われるってことだ この数週間でそれをすごく実感している 自分の席でそんなことを考えながら仕事をしていると コンコンッ 「あの、放送で呼ばれた佐久良ですが、、、」 大好きな声が聞こえ、 「ゆいちゃああああああん!!!」 誰よりも早く結ちゃんに近づく 正直、この学園で一番結ちゃんに近いのは俺だ 誰よりも結ちゃんのことを知ってる自信がある。 「春馬、久しぶり。元気だった?」 やっぱり優しい結ちゃんは、俺の体調を気にしてくれる 元気だよ。そう言おうと口を開けると 神郷先輩が鼻で笑っていた なにに対してだろうか
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