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教師は大変です
西野と別れた後、結は職員室に戻る
「あれ、なんか今日テンション高いな。いいことでもあったかー?」
そう言って話しかけてきたのは祐司先生だった
顔崩れてたかなと恥ずかしく思いながら引き締める
「あ、いえ。なにもないです!」
「そういえば新入生企画、僕も参加になりました」
「お、そうなのか。風紀委員は大丈夫なんだな。一緒に頑張ろうな。」
「毎年、鬼ごっこするんでしたっけ。大変ですね、、、」
この学園では毎年、新入生歓迎会として学校内で鬼ごっこをする。
小学生か。金持ちのお坊ちゃんばっかなのになにをしてるんだか。
1年生と教師は逃げる。2,3年生は追いかけるという分け方らしい
また、風紀委員や放送委員、保健委員の2,3年は参加することができない。
高校生と一緒に鬼ごっこなんて、身体大丈夫かな
こっちは日々衰えているのに、、、。
「結は絶対狙われやすいから気をつけろな。何なら俺と一緒にいろ、守ってやる。」
おおう。すごい。
同じ男なのにいま一瞬ドキっとしちゃった
女だったらころっといくな今の。
そっかー、たしかに遅そうに見えるよな僕。
そーんな遅くもないんだけど、、。
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて」
「おう」
比嘉は笑顔で結の頭を撫でる
この祐司先生の頭撫でる癖、慣れないな。
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