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お泊まり会です
ピーンポーン
ドアをあけると、荷物を持った春馬がいた
いつも制服の姿であるため、私服の春馬は新鮮だ
春馬は中身は別として、見た目はすごく大人っぽい
結と同い年、いやむしろ年上のように周りからは見える
「いらっしゃい」
「お邪魔しまーす!」
やっぱり、大人になったなと浸っていると
「結ちゃんは、私服でもかわいいね」
そんなことを言ってきた
複雑だ
かわいいなんて褒め言葉として受け取っていいものなのか。24歳だぞもう。
これは兄としてどうなのだろうか
そう疑問に思うのだが、春馬の曇りのないその目を見てしまうと何も言えなくなってしまう
「ん、ありがとね」
「お風呂ためておいたから入りな。」
これタオル。と言って渡そうとすると
「結ちゃんはもう入っちゃったのか」
そう言ってこっちに近づいてくる
もうその距離は0センチで、完全に春馬の中に収められてしまった
「春馬、近い。さっき入ったばっかだから今熱い。離れて」
「んー?結ちゃんがいい匂いさせてるからいけないんだよ」
あー、いい匂いとかそんなことを言って、春馬は自分のほっぺを結の頭にグリグリしてくる
ボサボサになるじゃんか。
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