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ギターソロ終わりのキメ。俺と宵闇がユニゾンになる。宵闇を見ると、あいつもこっちを見てた。あいつの目を見ながら、叩いたクラッシュをつかんで音を止める。あいつの音もきっちり同時に止まる。バッチリだ。すげぇ気持ちいい。
1拍の心停止から蘇生して、一気にエンディングまで疾走する。
そのまま続けてDear Luciferへ。これもメジャーコード始まりで、ちょっとポップめ。お客さんも上機嫌でこの流れを楽しんでくれてる。
数少ない、礼華がどっちかって言うとリードに入る曲。過去のCDやライブ音源で何パターンか聴いたけど、そりゃもうへにょへにょだったよ。あいつの音はキャラクターどおり、柔らかくて優しい。だから、この曲のメインに持ってくるのは悪くねぇけど、全然腰が入ってなかった。
でも、それがどうだよ。持ち味そのまんま、がしっと背骨が入った、強さもある音になって来てる。まだ、足かけたら転びそうなくらいに不安定さは残ってっけど。
サビ後の短いソロ。そこで一転、朱雨の音が攻め込んでくる。礼華にとって変わった朱雨の鋭い音が前半の空気をズタズタに破る。
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