14人が本棚に入れています
本棚に追加
Wheel。低いテンションで進む前半。鬱屈とした気持ちにさせやがる。薄暗い部屋で膝を抱えてて、その時に聞こえる耳鳴りみてぇな暗いメロディ。感情も抑揚もなく、世界から隔絶されて行く。
その部屋の窓をぶち破って、一気に吹き込んでくる突風が朱雨のソロだ。叩きつけるような外気。でもそれは一方的で、押しのけることは出来ない。そんな痛さが圧力をかけて来る。
宵闇がデモで作ったソロは、それなりに激しかったけど、それなりだ。朱雨はそこから、全力を尽くしてこのソロを作った。朱雨の引き出しはスカスカだ。でも、そこから必死に素材を集めて組み立てて、この曲に合う、この曲にしか合わないフレーズを編み出した。
クオリティのことを言えば、まだ足りねぇ。もっと捻る余地はあるし、俺がちょっと考えただけでも変えたいところはいくらでも出て来る。
最初のコメントを投稿しよう!