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彼の手のひらはまだ小鶴の両脚の間にあるが動きはない。小鶴は筋肉が纏うその腕に沿い、そこに手を滑らせる。
「お兄さん、中々の刀をお持ちのようで……」
「おめえも大胆だな。まあ、ちょうどいい。よろしく頼むよ」
熱を帯びた男の声が笑みを含んでいた。
小鶴は身体を男の側に捻って、男の捲くれた着物の帯の下辺りから片方の手を滑り込ませて探った。鍛えられた筋肉質の腹に滑らせる。腿の間にある男の塊を包み込む。
それは瞬く間に小鶴の手の中で一杯になった。
「ああ、刀の柄のように固くご立派でございます」
「おまえ、男を心得ておるな」「ああ、お恥ずかしゅうございます」
土色の男の顔に赤みが刺したように見えた。男の眉間の皺が緩んだ。
小鶴の左手はまだ自分の腿を探る男の腕を誘導した。
男の指先が身体の柔らかい部分を押し探る。
小鶴は「ああ……」と意味深な声を漏らして腰を左右によじる。内腿でその手を締めた。男の指が小鶴の中心を押す。
「おめえのここ、もう泥濘みみてえだよ。ったく助平な女だなあ。な、イイだろ。じゃあ、そろそろさあ」
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