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「しかし、おめえさん目に芯があって無愛想だが、それも味のうち……」
と、男は小鶴の背に腕を回して引き寄せた。
股引の紐がすべて解かれ、それが腿に引き降ろされる。はらりと腰巻が開けた。肌けた臀を冷たい風が撫でる。
「ああ、恥ずかしい」
――忍者が自分の身をもって自分の身を守ることなど当然だ。
男が小鶴の膝を左右に開いて覗き込んだ。
「ああ、濡れた赤貝がパックリといい眺めだよ。春画より匂い立つようで、艶っぽいよ」と、男がため息混じりに囁く。
「ふふっ、だけど私、気持ちいいと……」
小鶴は、自分の腿を合わせた。
再び手のひらで男の塊を包み込む。と、怪しい光を放ち、汗ばむそれはまるで生きている龍のようだ。そこから、恐ろしいくらいの強い脈動を感じた。
「えっ……ああ……そんなに気持ちいいのか。おめえも……」
「は、はい……。気持ちようございます」
――ふん、誰が。
「この助平な奴め」
熱い男の塊が小鶴の手の中で最高に高調したようだった。
――あと一回、……。
「あ、ああ、堪らねえ。ううっ……」
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