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「あ、いや…昨日、先輩がくれたお弁当、食べたいと思って行ってみたんですけど…」
「凄い行列だったでしょ…」
「ええ…それに女の人ばかりで…並ぶのにちょっと勇気がいりますから…」
「確かにね…あそこ女の人にけっこう人気、何だよね。それによく雑誌とかに記載されているのよ」
「へ~…そんなに…あれ…けど先輩、昨日は…」
「ああ、昨日は閉店時間ギリギリで…それにたまたま二個あったから」
「だからか…そう言えば先輩」
一正はふと疑問に思っていたことを尋ねた。
「?…何に?」
「何でダイエットしようと思ったんですか?」
「え」
「昨日、上原先輩が聞いたら恋人が出来た訳じゃないて言ってたじゃないですか…」
「あ、ああ…それね…実は洋服を着るためなの…」
「…」
一正はそう聞いて意外すぎて言葉が出かなった。
「黄金井君?」
「!…いやその意外すぎて…」
「ああ…そりゃそうよね…あはは」
そう言われて羽菜は苦笑いした。
「…(ダイエットの理由が洋服だとは)普通なら好きな人が出来たとか振られたからとかが多いけど…洋服だとは…」
「だ、だって気に入って買ったにはいいけどサイズがあわなくって…」
「それでダイエット…返品すれば良かったんじゃ」
一正がそう提案したが
「それはいや!気に入って買ったのに返品、何て…」
「(いやて…可愛)ふふ…それでその服は着れたんですか?」
そう言った羽菜を見て可愛と思いながらも微笑んでそう尋ねた。
「もちろん!…着れた時は嬉しかったよ…」
「良かったですね…でも(良かった恋人とかじゃなくって)」
「でも?」
「え!…い、いえ…な、何でもないです!」
「そう?」
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