キレイになったのに!?

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「先輩が花咲夢見だって…」 「う、うん」 「俺!ファン!なんです!」 「え…」 「花咲夢見の作品どれも面白いし…あ、でもいまいちなのもありますけど…でも俺!好きなんですよ!」 「ぅ…(何か持ち上げるだけ持ち上げといて…突き落とされたよ)あ、ありがとう…」  一様、褒めてはくれているので羽菜はお礼を言った。 「こんな近くにいたなんて驚きです!」 「何に驚いてるんだよ…あんモグモグ」  とそこへ上原が現れて一正が買って来たパンを勝手に取り上げて食べていた。 「あ!何勝手に食べてるんですか!?」 「いいじゃん腹へってたんだからよ」 「だからて人の物、勝手に食べないで下さいよ!」 「そんで何に驚いてたんだよ」 「別に…何でもないですよ!」  一正は上原が勝手にパンを食べてしまった。のと羽菜と話を邪魔されて上原に怒って言った。 「な、何、怒ってんだよ…」 「…別に…怒っていませんよ!」 「いやいや見るからに怒ってんだろ?」 「…」  一正はそれ以上何にも言わずにそっぽを向いて拗ねた。 「…ま、まぁいいや…それより高根さん仕事、辞めるて聞いたけど本当?」  そんな一正のことをほおっておいて上原は羽菜にそう尋ねた。 「え…うん…早いわね情報つかむの…」 「あ、いや…たまたま課長と話しているところに出くわして…」  さっきまで拗ねていた。一正はそれを聞いて驚いた。 「…え…」 「でもまぁそりゃそうか…芥川賞を取ったんだし…家の会社で働きながらは難しいよな」 「え…今、何て言いました?」 「え…芥川賞を取った話か?」 「えええ!?…いつですか!?」 「ちょっと前にだよ」 「…知らないですよ!」
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