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「黄金井君、何時も仕事は出来るし…私が教えなくってもすんなりやりこなしちゃうし…?…あれ、これて見た目しか見てないことになるのか?…ごめん何かいいこと言ってあげられなくって…」
励まそうとしたがいい励ましの言葉がみつからずに羽菜はうつむいた。
「…ぷ、あはは」
「な、酷いよ!」
「ご、ごめんなさい…何か先輩が必死に俺のこと励まそうとしてるのが…可愛くって…ふふ」
「な!何言ってるの!」
そう言われて羽菜は顔を赤くしてそっぽを向いた。
「…有難う御座います…先輩」
「…」
「先輩のお陰で少しは元気になりました…」
「…そう…それは良かった…少しでも元気になって…」
「ふふ…」
「え!…な、何でまた笑うの!」
「いや…"普通なら少しだけなの?"とか言うもんですけど…」
「そ、そうかな?…だって少しでも元気になったのなら…私でも元気付けられたらいいかなて…」
「…先輩て意外とネガティブだったんですね」
「まぁ…ね」
「さてと…先輩のお陰で元気になれたしそろそろ帰りますか!?」
一正はベンチから立ち上がってそう言った。
「うん…」
羽菜も立ち上がって二人揃って駅の方へ向かった。
「それにしてもあの弁当、本当に美味しいかったですよ!」
駅に向かいながら一正がさっき食べたお弁当のことを話した。
「あそこの料理ね…ダイエットや美容にいいてかなり評判がいいだよ」
「へー…あ、それで先輩キレイになったんだ…」
「まぁね…それ以外にもやってるけどね」
「へー…」
そんな事を話していたら駅に着いた。
「あ、もう着いちゃた…残念だなぁ」
「何が?」
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