黄昏時の鬼ごっこ-黒い部屋-

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黄昏時の鬼ごっこ-黒い部屋-

はっ、と僕は目を覚ます。 僕はどこか、知らない場所にいた。 ひたすら暗い部屋には、見たことのない機械と、そこから発せられる薄い灯だけがあった。 プルルルル、 突然アイフォンがなる。 僕は恐る恐る携帯を手に取る。 相手は小学生時代の友人のAだった。 「お前、渋谷にいるんだろ??遊びにこいよ」 彼の言葉に、僕はふとスマホを見る。 Google mapは、確かに僕が渋谷にいることを示していた。 しかし、僕は、どこかへ帰らなければならなかったのだ。 そしてそれを断ると、Aが怒りだしだ。僕は思わず電話を切った。
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