10年後のあなたなら、きっと、わかるはず

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「そんなに落ち込んで、どうした」 「……」 「おい、反応ぐらいしろ」 「……」 「いいかげんにしろよ」 「あ、姉者ぁいててて」急に頬を引っ張ってきた。 「もうちょっと、能天気に生きろ。あんたらしくない」 「そんな、能天気なんて……」 「その性格、まさか、演技でもしてたの?」 「そんな、訳、ない」 「ふーん」姉者は一息おいて、 「だったらさ、行ってみなよ」  姉者に連れられて、小学校まで来た。クラスで作ったタイムカプセルを開け、中身を学校で保管しているらしい。それを、姉者は見せたいのだそう。 「これですね」見知った教員は誰一人いなかったが、タイムカプセルの件を伝えると、すぐに、手紙を手に入れた。 「さっさと読んだら?」 「うん……」  そういえば、タイムカプセル。なんて書いたっけ?
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