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「そんなに落ち込んで、どうした」
「……」
「おい、反応ぐらいしろ」
「……」
「いいかげんにしろよ」
「あ、姉者ぁいててて」急に頬を引っ張ってきた。
「もうちょっと、能天気に生きろ。あんたらしくない」
「そんな、能天気なんて……」
「その性格、まさか、演技でもしてたの?」
「そんな、訳、ない」
「ふーん」姉者は一息おいて、
「だったらさ、行ってみなよ」
姉者に連れられて、小学校まで来た。クラスで作ったタイムカプセルを開け、中身を学校で保管しているらしい。それを、姉者は見せたいのだそう。
「これですね」見知った教員は誰一人いなかったが、タイムカプセルの件を伝えると、すぐに、手紙を手に入れた。
「さっさと読んだら?」
「うん……」
そういえば、タイムカプセル。なんて書いたっけ?
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