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事故は、居眠り運転の車に巻き込まれた所謂不幸な事故。
不意の死にアキラはどう思ったのだろうか。
そんな気持ちを知る術もないままタイムカプセルを開き、この手紙を発見する。
「昔から医者になりたがってたよな、あいつ」
「ずっと言ってたもんね」
手紙を眺め、コウは涙を拭い手紙を空に掲げる。
「俺!!お前の代わりに医者になったんだぞ!!」
それを見たマオもまた、涙を拭いて空を見上げる。
「私だって看護士になったんだから!ちゃーんと受け継いでるんだぞー!」
星空が見える透き通った空に、少しだけ冷たい風が吹き抜ける。
それがアキラからの応えの様な気がして、2人に笑顔が戻った。
「今度、一緒に墓参り行こう」
「手紙、アキラに思い出して貰うために見せに行かなきゃね」
2人はそのまま、小学校を後にした。
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