10年後の君へ

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事故は、居眠り運転の車に巻き込まれた所謂不幸な事故。 不意の死にアキラはどう思ったのだろうか。 そんな気持ちを知る術もないままタイムカプセルを開き、この手紙を発見する。 「昔から医者になりたがってたよな、あいつ」 「ずっと言ってたもんね」 手紙を眺め、コウは涙を拭い手紙を空に掲げる。 「俺!!お前の代わりに医者になったんだぞ!!」 それを見たマオもまた、涙を拭いて空を見上げる。 「私だって看護士になったんだから!ちゃーんと受け継いでるんだぞー!」 星空が見える透き通った空に、少しだけ冷たい風が吹き抜ける。 それがアキラからの応えの様な気がして、2人に笑顔が戻った。 「今度、一緒に墓参り行こう」 「手紙、アキラに思い出して貰うために見せに行かなきゃね」 2人はそのまま、小学校を後にした。
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