レイニーデイ

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「私、雨にあったことないんだよね」 そう友達が言った。 冗談でも言っているのだろう。 最初はそう思った。 けれど、私の考えは彼女の一言で全否定させられた。 「だって雨を降らせているのは私だから。雨にあったことないのは当然でしょ」 そうだった。 彼女は雲だった。 彼女にとってやまない雨など存在しないのだ。
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