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あれ、おじいちゃんが、
怖がる私たちのために、
切ってしまったんだね。
とっても、大きな木で、
とっても、おじいちゃんが
大事にしてたのにね。
ありがとう。
わたし、おじいちゃんと
散歩するのが大好きだった。
家から川沿いを歩いて、
おじいちゃんの知り合いの雑貨屋さんや、お豆腐屋に話しかけられながら、商店街にあるおもちゃ屋さんに行くのが大好きだった。
今は、あの川も、埋めたてられて、商店街は、なくなってしまったけどね。
あのね。
おじいちゃん、
わたし、また、おじいちゃんの孫に生まれたい。
この家族に場所に生まれ変わりたい。
輪廻転生という言葉が、
ほんとなら、
また、
おじいちゃんと、
あの道を散歩したい。
また、ふたりで、
手をつないで、
一緒に、散歩しよう。
それまで、
また会える日まで
さようなら。
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